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🏃‍♂️‍➡️🏃‍➡️川尻を歩いてきました🏃‍♀️‍➡️🏃‍➡️

お知らせ 2024.11.21

11月16日、土曜日。今日は、川尻で行われたウォーキングイベントの様子を皆様にお伝えいたします。川尻の町について、僕の勝手な昔話から始めさせていただきます。

私の母親が宇土市の生まれなので、小さな頃は、車でおばあちゃんの家へ行くたびに通る町。それが僕の中での川尻でした。たまに、うなぎ屋によってくれるのですが、それが楽しみだったことを覚えています。川尻の通りは、3号線の裏の細い通りで、どうしてこんなところにお店が立ち並んでいるのかと、子供のころから不思議でした。大人になってもその疑問は解消されず、おいしいうなぎ屋さんやケーキ屋さん、和菓子屋さんに瑞鷹さんの日本酒、センスのいい家具屋さんと、市内の街中に住んでいるのにわざわざ、川尻へと足を延ばしてしまいます。

今回、ウォーキングイベントを行う事になり、川尻の町の歴史について学びました。イベントのレポートと、歴史のお話を、お楽しみください。

土曜日の朝、川尻駅前に集まった、総勢52名の我々は最初の目的地、河尻神宮へと歩き始めました。

神宮の参道に入りますと、アスファルトの右端部分が、野球のグラウンドのように、固く踏み固められた土で作られています。なんでここは土でできているの?と、参加者の声が聞こえます。その理由は、馬が走るためなのです。

河尻神宮の秋祭りが行われると、土の参道で流鏑馬(やぶさめ)が行われます。3つの的があり、最初の的は天下泰平、2つ目は五穀豊穣、3つめは万民平穏を祈願します。

河尻神宮は、加藤清正が現在の場所に社殿を作り、祭りを復活させたといわれています。加藤清正の前で的を射る武士は、とても緊張したでしょうね。

次に向かうは延寿寺。1877年、明治10年、西南戦争が起こりました。川尻町には薩摩軍の大本営(本部)が設けられました。

薩摩軍は戦死者の供養を、川尻の各お寺に頼みましたが、国と戦う薩摩軍は、いわば国賊になります。引き受けるお寺が無いなか、国賊として処分される可能性を恐れず、当時の住職は戦死者を埋葬し、お経をあげました。その数853名。薩摩軍の墓の跡が延寿寺の北側にあります。

さあ、続いて向かうは、大慈禅寺。このお寺のことを僕は知りませんでした。知らなかったことを、熊本県民として恥じてしまうほど、このお寺には歴史が詰まっています。

 

約750年前の鎌倉時代、寒巌義尹(かんがんぎいん)がこのお寺を開山しました。寒巌は順徳天皇や後鳥羽上皇の息子といわれ、宋に2回渡り、亀山天皇から紫色の衣を着る許可を得たという人物です。曹洞宗の道元に弟子入り、寒巌、道元、共に源家の血を引くといわれ、寺のいたるところに菊の御紋があります。

日本三大稲荷、愛知県豊川稲荷にある本尊、千手観世音菩薩は大慈禅寺から移され、豊川稲荷の守り神である豐川吒枳尼眞天像(白い狐に乗った菩薩像)は寒巌が作ったものです。

ほかにも国の重要文化財もあり、境内にある塔や仏像一つ一つが洗練されています。裏には大きな蓮池があり、7月から8月頃には池一面に蓮の花が咲き誇ります。

最盛期には100人の僧が修行していたこのお寺がなぜか今、熊本県民もあまり知らないという現状にあります。その理由はいろいろと複雑で、失火で2回、戦や一揆で3回の火災に遭い、廃仏毀釈や農地解放などの国の政策もあったと思います。

そもそも、現代の“寺”は日本人にとって、精神や考え方、生き方を教えてくれたり、修行する場所ではなくなっていて、お墓やお経といった“死後”を扱う場所になっている、という現況もあると思います。お寺で遊ぶ子供は見かけなくなりました。たまにお参りに行くぐらいで、寺というものは、あまり身近な存在ではなくなりました。

でも、なんだか分からないけど、寺や神社に行って、癒されたいなという気持ちが僕にはあります。自然と歴史、神に包まれることで、なんだかリフレッシュされるものです。

大梁山 大慈寺 通称大慈禅寺。皆さん、おススメです。日曜日には座禅が体験できます。一度訪ねられてみてはいかがでしょうか?

皆様、なんだか歴史の勉強みたいで、嫌になったでしょう?そうでしょう、そうでしょう。ということで、ここからは元気に行きたいと思います😆

我々ウォーキング集団は、加勢川沿いの堤防を、川尻の街中へと向かいます🏃‍♂️🏃‍♀️🏃歴史のある、石畳の堤防。歩くだけでウキウキしませんか?

川面に浮かぶ、カモの集団が我々ウォーキング集団を見つめております。🦆🦆🦆🦆🦆🦆

さあ、川尻公会堂に着きました。本日はガイドさんを用意しております。ガイドさんは元警察署長さんとのことで、ニコニコとされていますが、目の迫力が違います。例えるなら、ついうっかり自白してしまいそうな目。伝わりましたでしょうか?

肥後藩川尻米蔵、蔵前船着き場、木村正彦記念館と回る我々一同ですが、参加者の口からは「おいしそう」「いい匂い」「香ばしい」との声。そう、近くにある有名ウナギ店が、昼ご飯タイムのうなぎ焼き無双状態に入っておりまして、匂いが、煙が、そこら中に充満しているのです。

ということで、気づいたときには昼食会場となる、東肥 大正蔵の2階でお弁当をほおばっていましたとさ。ちゃんちゃん。

追記 東肥大正蔵ではおすすめの日本酒の試飲ができます。焼酎もできるよ!